寒いですね。室戸も西風が強い日が多くなってきました
釣りやジオパークにお越しの方は風にご注意ください。
さて、グーッと寒くなってきた12月の中ごろ、直販所楽市には今年も日南の黒砂糖がやってきました!
毎年楽しみにしているお客様がいるほどの人気商品。
一口ほおばれば甘さの中にコクや深みがあって本当に美味しい。お茶うけにぴったりですね。また、料理に使ってもコクや照りが出るためおススメ。きんぴらや煮物、豚の角煮やサバの味噌煮などの隠し味にどうぞ!黒砂糖はミネラルが豊富なので健康的です
ちなみに現在室戸で黒砂糖づくりを行っているのは、吉良川の日南地区に1軒だけ!
そのため数量も期間も限定で大変貴重なお砂糖なんです。
本日は、
日南伝統の黒砂糖づくりを少しだけお伝えします 原料となるサトウキビは、大きくなると2mにもなります。今年は台風が多く心配しましたが、何とか持ちこたえてくれたみたいです。県東部では
芸西村の黒砂糖づくりが有名ですね。かつては室戸でも、
キラメッセ周辺の黒耳地区でサトウキビ栽培や黒砂糖作りが盛んだったようです。サトウキビは沖縄など南国のイメージがありますが、室戸でも寒さ厳しい山間部の日南で栽培できるとは意外ですね
専用の機械で絞られたサトウキビの絞り汁は、いくつかの工程を経て煮詰められていきます。
釜だき作業は経験が物を言う世界。火が強すぎると焦げつくため、音や泡の立ち具合、粘度を確かめながら絶妙な火加減で調整していきます。まさに職人、プロフェッショナルですね。
仕上げは黒蜜が固まる前にパックへ流します。専用の陶器からパックへ流し込む作業は阿吽の呼吸。
私がやったら絶対にベチョベチョにする自信があります
サトウキビの搾りかすは、来年のゆず栽培の堆肥などに使われます。エコですね(*^-^*)
ちなみに右側のチョコバナナみたいな棒は、
室戸あたりでは「棒まき」と呼ばれるもの。固まる前の黒蜜をサトウキビに巻いて外で冷やしもので、生キャラメルのようなトロンとした甘さがたまりません。作っている場所でしか食べられるない、まさにご褒美(*^-^*) 昔はこの棒まき目当てで、吉良川の子どもらが見学に来たり手伝いにきたりしたそうです
こうしてできた黒砂糖づくりはまさに絶品で、すぐ完売するのもうなずけます!
しかし早朝から夜の8時9時まで続く大変な作業なため、生産者のご夫婦も体力的にいつまで続くかなあ。とのことです
みなさんも手間ひまかかった貴重な黒砂糖を食べて、ぜひ応援してください!
(楽市 S)